第53回 下水道研究発表会 開催報告

①開催概要

平成28年7月26日(火)~28日(木)までの3日間、名古屋市のウインクあいちにおいて、「第53回下水道研究発表会」を開催しました。 今年は、口頭発表セッション359編、ポスター発表セッション18編の計377編の発表があり、総聴講者数は2,174名でした(特別講演、パネルディスカッションの聴講者数を含む)。

②特別講演

7月26日11時~12時に、5F小ホール2にて特別講演を行いました。

表-1 特別講演 テーマ:下水道からまちづくりへ ~下水道人に求められる総合力~
  所属 氏名
講演者 中部大学客員教授/名古屋市立大学特任教授
(一社)名古屋環未来研究所 代表理事・所長
山田 雅雄 氏


写真-1 特別講演の様子

③パネルディスカッション

7月26日13時~15時に、同じく5F小ホール2にてパネルディスカッションを行いました。

表-2 パネルディスカッション テーマ:下水道事業に携わる人材の育成及び技術継承について
  所属 氏名
コーディネーター (公社)日本下水道協会常務理事 黒住 光浩
パネリスト 仙台市建設局下水道事業部 柴田 直俊 氏
名古屋市上下水道局経営本部 加藤 裕子 氏
GKP未来会 (株)日水コン 富永 昌伸 氏
京都市上下水道局下水道部 山﨑 智之 氏
横須賀市上下水道局技術部 福田 拓馬 氏
GKP未来会 ヴェオリア・ジャパン(株) 伊藤 万葉 氏

聴講者は255名で、現在自治体や民間企業で実務を担当する若手・中堅職員6名の皆様をパネリストにお迎えし、実際に実務に携わっている職員として、 自らが置かれている状況や職場における課題などについて、教える側・教えられる側としての立場からの人材育成への各人の思いや考えの発表を基に、 今後の下水道事業に携わる人材の育成から技術継承を具体化していくための方向性などについて、ディスカッションが行われました。


写真-2 パネルディスカッションの様子

④口頭発表セッション


写真-3 口頭発表セッションの様子

特定課題7セッション、通常11セッションに359編の論文応募があり、7会場に分かれ、発表が行われました。
聴講者の多かった上位セッションは下記のとおりです。また、各発表者の当日のプレゼンテーション内容等について、各座長による審査結果を得ましたので、 今後、本会設置の下水道研究発表会企画運営委員による論文の内容に関する審査結果と合わせて、優秀者に対する表彰を行う予定です。

表-3 聴講者の多かった口頭発表セッション
  セッション名 入場者数
1 N-9-4 水処理技術(4) 150名
2 N-9-1 水処理技術(1) 137名
3 N-9-5 水処理技術(5) 127名
3 N-9-6 水処理技術(6) 122名
5 N-10-1 汚泥処理技術(1) 108名

⑤ポスター発表セッション


写真-4 ポスター発表セッション

ポスター発表セッションは、18編の発表が行われました。発表時間には、発表者と参加者との間で質疑応答、意見交換等が活発に行われました。 その中から下水道研究発表会企画運営委員会の委員と口頭発表セッションの各座長の審査を得た後、厳正なる審議の結果、最優秀賞1編、優秀賞1編、佳作1編が選出されました。

表-4 第53回下水道研究発表会 ポスター発表セッション 審査結果
発表題名 所属 受賞者氏名
最優秀賞 糸満市を事例とした再生水農業利用におけるリスクコミュニケーションの検討 京都大学大学院 三輪 千晴 氏
優秀賞 大規模活性汚泥法施設のスタートアップ方法に関する研究 東北大学大学院  下河辺 友貴 氏
佳作 包括的民間委託業務並びにそのWEB下水道管理情報提供データベースに関する報告 管清工業(株) 加賀谷 文孝 氏

⑥交流会

7月27日の17時30分~18時30分に、11F1104号室にて、交流会を開催しました。この交流会は、下水道の技術や経営等に関して自由に意見交換等を行っていただくことを目的として、 発表者、聴講者、座長、下水道研究発表会企画運営委員会委員等、下水道に関わる業務・研究等に携わる全ての方々を対象に行ったものです。 研究機関、地方公共団体、民間企業といった幅広い職種の方にご参加頂き、貴重な意見交換の場となりました。

ポスター発表セッションは、18編の発表が行われました。発表時間には、発表者と参加者との間で質疑応答、意見交換等が活発に行われました。 その中から下水道研究発表会企画運営委員会の委員と口頭発表セッションの各座長の審査を得た後、厳正なる審議の結果、最優秀賞1編、優秀賞1編、佳作1編が選出されました。


写真-5 意見交換の場となった交流会の様子

次回の「第54回下水道研究発表会」は、平成29年8月上旬に、東京都にて開催いたします。 論文発表の申込開始は、平成28年12月上旬を予定していますので、多数のご応募並びにご参加もお待ちしております。