第61回 下水道研究発表会 開催報告

①開催概要

令和6年7月30日(火)~8月1日(木)に、タイム24ビルにおいて、「第61回下水道研究発表会」を開催いたしました。発表当日は、日本語口頭発表部門307編、英語口頭発表部門5編、日本語ポスター発表部門18編の発表があり、会場での聴講者数は1,387名でした。今年も会場開催に加え、オンラインによる聴講も併せて実施いたしました。

②口頭発表部門

日本語発表は1日目~3日目にわたり307編の発表があり、その内訳は、「特定課題セッション」として9セッション・116編、「通常セッション」として9セッション・191編でした。(写真-1)
英語発表は3日目に行われ、「新技術(Technical Innovation)」、「計画と実施事例(Strategy and Best Practice)」の2セッションに合計5編の発表がありました。


写真-1 セッション会場の様子

今回より新たに特定課題セッションとして設けた「DX」のセッションでは、会場ならびにオンラインでも聴講者数が多く、非常に好評でした(表-1)。
なお、各発表者の当日のプレゼンテーション技術等について、日本語及び英語口頭発表部門ともに担当座長による審査が行われました。その後、本会設置の下水道研究発表会企画運営委員会(委員長:東京大学大学院 滝沢智教授)委員による論文の内容に関する審査を行い、優秀者を発表し、来年の定時総会において表彰式を行う予定です。

表-1 聴講者数の多かった口頭発表セッション
No. セッション名 会場 オンライン 発表日
1 S-9-4 DX(4) 115名 68名 7月31日
2 S-9-3 DX(3) 114名 67名 7月31日
3 S-9-1 DX(1) 98名 59名 7月30日
4 N-8-2 水処理技術(2) 85名 58名 7月30日
5 S-9-2 DX(2) 87名 51名 7月30日

③ポスター発表部門

ポスター発表部門は、日本語ポスター発表18編の発表がありました。ポスターを会場及びホームページに掲示し、2日目の発表時間には発表者と参加者が自由に意見交換・質疑応答を行いました。その中から下水道研究発表会企画運営委員会委員、座長の審査を経て、優秀者を発表し、口頭発表部門と一緒に表彰式を行う予定です(写真-2)。


写真-2 ポスター発表の様子

④特別講演

1日目の11時~12時にタイム24ビル13階研修室131において、「多様的な環境やwell-beingの視点から新たに求められている下水道の姿」と題して、京都大学名誉教授の田中宏明氏による特別講演が行われました。当日の聴講者数は140名でした。(写真-3)


写真-3 特別講演の様子

 


田中先生

⑤交流会

2日目の17時30分~19時00分に、館内の「Sky Restaurant シーガル」にて、交流会を開催しました。この交流会は、発表者、聴講者、座長、下水道研究発表会企画運営委員長等、下水道研究発表会の参加者を対象に、下水道技術等に関して自由に意見交換を行うことを目的としております。幅広い職種、年齢層の方が参加され、貴重な意見交換の場となりました。(写真-4)。


写真-4 意見交換の場となった交流会の様子

⑥おわりに

今年の下水道研究発表会は、昨年に引き続き、会場及びオンラインを使用したハイブリッド開催となりました。セッションの構成を見直し、下水道展とのアクセスについて利便性の向上を図ったことにより、昨年を上回る多数の方々にご参加いただきました。
最後になりますが、第61回下水道研究発表会に参加された皆様、並びに本研究発表会に御協力いただいた関係者の皆様方に、厚く御礼申し上げます。
次回の「第62回下水道研究発表会」は、令和7年7月29日~7月31日に大阪府大阪市にて開催予定です。皆様の御参加を心よりお待ち申し上げます。

第62回 下水道研究発表会開催日程(予定)

○日時 令和7年7月29日(火)~7月31日(木)
○場所 大阪府大阪市 ATC O’s南コンベンションルーム・会議室
☆論文発表の申込開始は、令和6年12月を予定しています。